企業経営理論 平成30年度 第17問 リーダーシップ・パワーの源泉


平成30年度 第17問 リーダーシップ・パワーの源泉

集団のリーダーには、メンバーが集団目標を自身の目標として達成しようとするように働きかけることが求められるが、その手段としてメンバーを追従させるためのパワーが必要である。 個人や集団を追従させるパワーの源泉に関する記述として、最も不適切なものはどれか。

ア 技術が高度化するにつれ、リーダーが専門的な知識やスキルを有している、あ
るいは専門家からのサポートを得ていることが、メンバーを従わせる専門力
(expert power)となる。

イ 職位権限など、組織から公式に与えられた地位は、それ自体が人々を従わせる
正当権力(legitimate power)となる。

ウ メンバーが自身と同じような資質や個性を備えたリーダーに同一化する同一視
力(referent power)が生まれる。

エ リーダーがメンバーの昇給や昇進、その他の好意的な労働条件を与えることが
できる権限を持っている場合、メリットを求めて指示に従う報酬力(reward
power)が生まれる。

オ リーダーがメンバーに集団内での不利益を与える場合、恐怖心に裏付けられた
強制力(coercive power)が生まれる。




解答解説

ア 技術が高度化するにつれ、リーダーが専門的な知識やスキルを有している、
あるいは専門家からのサポートを得ていることが、メンバーを従わせる専門力
(expert power)となる。
○:適切である

イ 職位権限など、組織から公式に与えられた地位は、それ自体が人々を従わせ
る正当権力(legitimate power)となる。
○:適切である

ウ メンバーが自身と同じような資質や個性を備えたリーダーに同一化する同一
力(referent power)が生まれる
☓:適切でない
同一視力とは、メンバーがリーダーの様になりたいという欲求から生じるパ
ワーである。

エ リーダーがメンバーの昇給や昇進、その他の好意的な労働条件を与える
ことができる権限を持っている場合、メリットを求めて指示に従う報酬力
(reward power)が生まれる。
○:適切である

オ リーダーがメンバーに集団内での不利益を与える場合、恐怖心に裏付けら
れた強制力(coercive power)が生まれる。
○:適切である


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