企業経営理論 平成27年度 第31問 設問2 認知的不協和

平成27年度 第31問 設問2 認知的不協和

次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。

人は、一般的に、自分にとって最良と思われる商品を購入する。しかし、購入後
に「本当にこの選択でよかったのか」、「迷ったもうひとつの商品のほうがよかった
のではないか」と思い悩むことは、決して珍しいことではない。購入した商品は最
良と思う一方で、他の商品のほうがよかったのではないかとも考える。人は、こう
した2つの認識の矛盾から、心理的な緊張を高める。

設問2
文中の下線部の「心理的な緊張」状態に関する記述として、最も適切なものはど
れか。

ア この状態が生じると、好ましい情報を求めて、当該企業のホームページや広
告を見る傾向がある。

イ この状態が生じると、当該購買行動が非常に重要な出来事であったかのよう
に過大に感じる。

ウ この状態は関与が低くブランド間知覚差異が小さいと生じやすい。

エ この状態は信頼財よりも探索財や経験財において生じやすい。





解答解説

適切なものは ア

ア この状態が生じると、好ましい情報を求めて、当該企業のホームページや広
告を見る傾向がある。
○:適切である

イ この状態が生じると、当該購買行動が非常に重要な出来事であったかのよう
に過大に感じる
☓:適切でない
自身の購買を肯定する為の行動である。

ウ この状態は関与が低くブランド間知覚差異が小さいと生じやすい。
X:適切でない
関与が高く、知覚差異が大きと生じやすい。

エ この状態は信頼財よりも探索財や経験財において生じやすい。
☓:適切でない
信頼財とは、購入後も評価が困難な財である。よって、探求財や経験財
において、生じやすいということはない。

信頼財:購入後も評価が困難な財 例 医療 弁護士
探求財:購入前に評価が可能な財 例 車、家電
経験財:購入後に評価が可能な財 例 サービス ホテル宿泊

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