企業経営理論 平成30年度 第12問 ベンチャー・魔の川・死の谷・ダーウィンの海

平成30年度 第12問 ベンチャー・魔の川・死の谷・ダーウィンの海

技術開発型ベンチャー企業が起業から事業展開で直面する障壁には、通常、以下
の【A欄】にあるダーウィンの海、デビルリバー(魔の川)、デスバレー
(死の谷)と呼ばれるものがある。これらの障壁は【B欄】のように説明できるが、
その回避には【C欄】に例示したような対応策が求められる。

A欄】のa〜cに示された障壁名、【B欄】の①〜③に示された障壁の内容、【C
欄】のⅰ〜ⅲに示された対応策の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答
群から選べ。

【A:障壁名】
a ダーウィンの海

b デビルリバー

c デスバレー

【B:障壁の内容】
① 応用研究と商品開発ないし事業化との間に存在する資金や人材の不足などとい
う障壁

② 開発商品を事業化して軌道に乗せる際、既存商品や他企業との激烈な競争に直
面するという障壁

③ 技術シーズ志向の研究のような基礎研究からニーズ志向の応用(開発)研究に至
る際の障壁

【C:対応策】
ⅰ 大手企業とのアライアンスやファブレス生産に取り組み、生産、販売、マーケ
ティング、アフターサービスが一体となった体制などによって回避を試みる。

ⅱ 基礎技術や高い要素技術を必要とする領域は大学に任せ、TLO を活用して連
携を積極的に行うことなどによって回避を試みる。

ⅲ 所有している特許権や意匠権などの知的所有権のうち、一部の専用実施権を第
三者企業に付与することや、社内プロジェクトメンバーについての担当の入れ替
え、メンバーの権限付与の見直しなどによって回避を試みる。

〔解答群〕
ア a-①-ⅱ  b-②-ⅲ  c-③-ⅰ
イ a-②-ⅰ  b-③-ⅱ  c-①-ⅲ
ウ a-②-ⅲ  b-①-ⅱ  c-③-ⅰ
エ a-③-ⅱ  b-①-ⅰ  c-②-ⅲ
オ a-③-ⅲ  b-②-ⅰ  c-①-ⅱ





解答解説


正解はイ

順番は、ま→し→だ
魔の川→死の谷→ダーウィンの海

魔の川
課題:基礎研究から応用研究への川を渡る
対応策:産学連携など

死の谷
課題:応用研究から商品化への谷
対応策:第3者企業との共同開発など

ダーウィンの海
課題:商品開発から事業化への海を渡る
対応策:販売・マーケティング・アフターサービスなど川下からの
ノウハウ、情報共有

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