企業経営理論 平成30年度 第2問 情報的経営資源


平成30年度 第2問 情報的経営資源

経営資源の 1 つとして区別される情報的経営資源に関する記述として、
最も適切なものはどれか。

ア 企業活動における仕事の手順や顧客の特徴のように、日常の業務活動を通じた
経験的な効果として蓄積される経営資源は、情報的経営資源には含まれない。

イ 企業活動における詳細なマニュアルや設計図は、熟練やノウハウなどの情報的
経営資源と比較して模倣困難性は高くない。

ウ 企業にとって模倣困難性の低い情報的経営資源が競争にとって重要ならば、特
許や商標のような手段で法的に模倣のコストを高める必要性は高くない。

エ 企業の特定の事業分野における活動で蓄積された情報的経営資源は、その事業
に補完的な事業分野でしか利用できない。




解答解説

ア 企業活動における仕事の手順や顧客の特徴のように、日常の業務活動を通じた
経験的な効果として蓄積される経営資源は、情報的経営資源には含まれない
☓:適切でない
日常の業務活動を通じた経験的な効果として蓄積される経営資源も、
情報的経営資源に含まれる。

イ 企業活動における詳細なマニュアルや設計図は、熟練やノウハウなどの情報的
経営資源と比較して模倣困難性は高くない。
○:適切である
詳細なマニュアルや設計図の方が、形式的にまとめられていることが多い為、
模倣困難性が高くないと考えられる。(模倣が容易)

ウ 企業にとって模倣困難性の低い情報的経営資源が競争にとって重要ならば、特
許や商標のような手段で法的に模倣のコストを高める必要性は高くない
☓:適切でない
模倣困難性の低い情報資源が企業にとって重要な場合、模倣困難性を高める為に、
特許や商標等の法的な手法を活用する必要性は高い。

エ 企業の特定の事業分野における活動で蓄積された情報的経営資源は、その事業
に補完的な事業分野でしか利用できない
☓適切でない:特定の事業分野における活動で蓄積された情報的経営資源は、
補完的な分野以外にも、相乗的な分野等で利用できる可能性はある。

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