企業経営理論 平成30年度 第34問 価格



平成30年度 第34問 価格 

価格に対する消費者の反応に関する記述として、最も適切なものはどれか。

ア  2 つの価格帯を用意した場合と、それらにさらなる高価格帯を追加し 3 つの価
格帯を用意した場合のいずれにおいても、金銭的コストが最小となる低価格帯の
商品が選択されやすい。

イ 健康効果が期待される菓子について、一般的に価格が高いとされる健康食品と
して購入者が認識する場合のほうが、嗜好品として認識する場合よりも高い価格
帯で受容されやすい。

ウ 消費者は、切りの良い価格よりも若干低い価格に対して反応しやすい。これを
イメージ・プライシングと呼ぶ。

エ マンションを購入した人は、家具や家電品をあわせて購入することが多い。高
額商品を購入した直後の消費者は、一般的に、支出に対して敏感になり、値頃感
のある商品を求めやすいことが心理的財布という考えで示されている。






解答解説

ア  2 つの価格帯を用意した場合と、それらにさらなる高価格帯を追加し
 3 つの価格帯を用意した場合のいずれにおいても、金銭的コストが最小となる
低価格帯の商品が選択されやすい
☓:適切でない
3つの価格が用意した場合は、真ん中の価格の商品が選択されやすい。

イ 健康効果が期待される菓子について、一般的に価格が高いとされる健康
食品として購入者が認識する場合のほうが、嗜好品として認識する場合よりも
高い価格帯で受容されやすい。
○:適切である
嗜好品とは、それぞれの好みに合わせて楽しみ飲食品のこと。
健康食品として認識された方が、健康効果を理解した上で、高価格帯を受け入れ
やすくなる。

ウ 消費者は、切りの良い価格よりも若干低い価格に対して反応しやすい。
これをイメージ・プライシングと呼ぶ
☓:適切でない
選択肢は、端数価格のこと。
イメージ・プライシングとは、同じ製品をより付加価値の高いブランドなどで
販売し、高い値段を付けること。

エ マンションを購入した人は、家具や家電品をあわせて購入することが
多い。高額商品を購入した直後の消費者は、一般的に、支出に対して敏感に
なり、値頃感のある商品を求めやすいことが心理的財布という考えで示されている。
☓:適切でない
一般的に、高額商品を購入した直後の消費者は、支出に対して鈍感になりやすい。
値頃感のある商品を求めやすくなることには、繋がらない。

0 件のコメント :

コメントを投稿