平成29年度 第14問
組織構造のデザインに関する記述として、最も適切なものはどれか。ア 異なったタスクを組み合わせて、顧客に提供するサービスとしてまとめる方法
を、機能部門化という。
イ 指揮命令系統は、組織のトップからロアーに至る権限の系統であるが、組織横
断的なコミュニケーションを可能にする情報ネットワーク技術の発展によって、
指揮命令系統は組織デザインの要素としては必須ではなくなっている。
ウ 仕事を細かく分割された作業ルーティンとしてではなく、トータルなプロセス
として任せるように割り当てることを、職務の専門化という。
エ 職務の標準業務手続きの公式化が進むほど、職務の進め方に対する個人の自由
裁量は小さくなる。
オ 組織の頂点に意思決定を集中する度合いとして集権化と分権化が決められ、集
権化するほど環境変化への対応力を高めることができ、分権化するほど迅速な組
織的な行動が可能になる。
解答解説
ア 異なったタスクを組み合わせて、顧客に提供するサービスとしてまとめる方法を、機能部門化という。
☓:適切でない
機能部門化とは、機能毎に部門化することである。
イ 指揮命令系統は、組織のトップからロアーに至る権限の系統であるが、組織横
断的なコミュニケーションを可能にする情報ネットワーク技術の発展によって、
指揮命令系統は組織デザインの要素としては必須ではなくなっている。
☓:適切でない
情報ネットワークで組織横断的なコミュニケーションが可能になっても、
指揮命令系統は必要である。
ウ 仕事を細かく分割された作業ルーティンとしてではなく、トータルなプロセス
として任せるように割り当てることを、職務の専門化という。
☓:適切でない
職務の専門化とは、トータルなプロセスを任せるのではなく、
分割された作業の専門性を高めるという意味である。
エ 職務の標準業務手続きの公式化が進むほど、職務の進め方に対する個人の自由
裁量は小さくなる。
○:適切である
公式化が進むほど、業務がマニュアル化するので、自由でなくなる。
オ 組織の頂点に意思決定を集中する度合いとして集権化と分権化が決められ、集
権化するほど環境変化への対応力を高めることができ、分権化するほど迅速な組
織的な行動が可能になる。
☓:適切でない
集権化するほど環境変化へ迅速に対応できなくなり、分権化したほうが変化に
対応しやすくなる。
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