企業経営理論 平成29年度 第26問 労働基準法


平成29年度 第26問 賃金の支払いについて

労働基準法に基づく賃金の支払いに関する記述として、最も適切なものはどれ
か。

ア 使用者が賃金を労働者の銀行口座への振込みによって支払うためには、当該労
働者の同意を得なければならない。

イ 使用者は、年俸制で年俸額が 600 万円の労働者に対しては、毎月一定の期日を
定めて月 50 万円ずつ賃金を支払わなければならない。

ウ 賃金は、直接労働者に支払わなければならないが、未成年者の親権者または後
見人は、その賃金を代わって受け取ることができる。

エ 毎月の第4金曜日というような特定された曜日に定期賃金を支払うことを、就
業規則で定めることができる。




解答解説

ア 使用者が賃金を労働者の銀行口座への振込みによって支払うためには、当該労
働者の同意を得なければならない。
○:適切である

イ 使用者は、年俸制で年俸額が 600 万円の労働者に対しては、毎月一定の期日を
定めて月 50 万円ずつ賃金を支払わなければならない
☓:適切でない
一定の期日を定めなければならないことは正しい。
定額や均等にというような定めはない。

ウ 賃金は、直接労働者に支払わなければならないが、未成年者の親権者または後
見人は、その賃金を代わって受け取ることができる
☓:適切でない
必ず直接労働者が受け取らなければならない。
未成年、後見人、代理人であっても他人は不可。

毎月の第4金曜日というような特定された曜日に定期賃金を支払うことを、就
業規則で定めることができる。
☓:適切でない
「毎月第4金曜日」というのは、支払日を定めているとは言えない。
(月によって、日付が変わるため)
10日払い、20日払いなどの指定であれば有効。

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