企業経営理論 平成28年度 第14問 官僚性の逆機能


平成28年度 第14問 官僚性の逆機能

官僚制の逆機能といわれる現象に関する説明として、最も不適切なものはどれ
か。

ア 革新的な計画に抵抗するために、日常のルーティン対応を探し求める、グレシ
ャムの法則。

イ 規則や手続きそのものを絶対視するような態度が、杓子定規な画一的対応を
生み出す、形式主義。

ウ 組織全体の利益よりも、自分が所属する部局の利益を優先する、セクショナリ
ズム。

エ 膨大な手続きと書類作成に煩わされる、繁文縟礼。

オ 本来は手段にすぎない規則や手続きが目的に転じてしまう、目的置換。




解答解説

不適切なものは 

革新的な計画に抵抗するために、日常のルーティン対応を探し求める、グレシ
ャムの法則
☓:適切でない
グレシャムの法則とは、「悪貨は良貨を駆除する」というもの。
質の悪い貨幣の方が保有価値が低いので、流通してしまうという意味。
ここでいうグレシャムの法則とは、計画のグレシャムの法則の意味である。
定型的な業務に追われ、社長らしい意思決定業務が出来なくなること。

イ 規則や手続きそのものを絶対視するような態度が、杓子定規な画一的対応を
生み出す、形式主義。
○:適切である
環境変化に対する柔軟性が失われる。

ウ 組織全体の利益よりも、自分が所属する部局の利益を優先する、セクショナリ
ズム。
○:適切である
外部との階層を作ろうとすること。

エ 膨大な手続きと書類作成に煩わされる、繁文縟礼。
○:適切である
繁文縟礼とは、手続きや書類が多すぎること。

オ 本来は手段にすぎない規則や手続きが目的に転じてしまう、目的置換。
○:適切である
規則を守ることが目的になってしまうこと。

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