企業経営理論 平成27年度 第14問 バーナード 権限受容説


平成27年度 第14問 バーナード 権限受容説

バーナードの理論において、組織の権威の根拠を従業員に求めたとき、上意下達
のリーダーシップが維持されると考えられる理由として、最も適切なものはどれ
か。

ア 従業員が組織の権威を受け入れている場合、組織的なコミュニケーションに従
わないことは、自らの利害を損ねることになるから。

イ 組織の権威を受け入れた従業員の間には、組織に反抗する非公式組織が形成さ
れないから。

ウ 組織の権威を伝達するためには、ビジョンを提示し、自ら部下の規範となる行
動を行い、その結果を評価することができるカリスマ的リーダーシップが求めら
れるから。

エ リーダーが何を命令しようが、従業員がそれに従おうとしない限り、命令は実
行されないから。

オ リーダーシップには、単に従業員に命令を下して目的を達成する機能だけでは
なく、人間関係に配慮して集団凝集性を高める機能の両方が求められるから。





解答解説

適切なものは ア

上意下達のリーダーシップとは、トップダウンのこと。

バーナードの権限受容説についての設問である。
4つの条件が満たされないと権限は受容されないとする
①理解できるコミュニケーションであること
②組織目的と矛盾していないこと
③個人的利害全体と両立すると信じられること
④精神的にも肉体的にも従うことができること
例外:これ以外に、上位者の権限がなくとも、無関心に受け入れる心の範囲
も存在する。


ア 従業員が組織の権威を受け入れている場合、組織的なコミュニケーションに従
わないことは、自らの利害を損ねることになるから。
○:適切である

イ 組織の権威を受け入れた従業員の間には、組織に反抗する非公式組織が形成さ
れないから。
×:適切でない

ウ 組織の権威を伝達するためには、ビジョンを提示し、自ら部下の規範となる行
動を行い、その結果を評価することができるカリスマ的リーダーシップが求めら
れるから。
×:適切でない

エ リーダーが何を命令しようが、従業員がそれに従おうとしない限り、命令は実
行されないから。
×:適切でない

オ リーダーシップには、単に従業員に命令を下して目的を達成する機能だけでは
なく、人間関係に配慮して集団凝集性を高める機能の両方が求められるから。
×:適切でない

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