企業経営理論 令和元年度 第6問 業界の構造分析


企業経営理論 令和元年度 第6問 業界の構造分析

「業界の構造分析」の枠組みに基づいて想定される、既存企業間での対抗度に関す
る予測として、最も適切なものはどれか。

ア 業界の成長率が高いと、製品市場での競合が激化して、業界全体の潜在的な収
益性は低くなる。

イ 顧客側で生じるスイッチングコストが高い業界では、製品市場での競合が緩和
されて、業界全体の潜在的な収益性は高くなる。

ウ 固定費が高い業界では、製品市場での競合が緩和されて、業界全体の潜在的な
収益性は高くなる。

エ 事業戦略の方向性という点で、多様なバックグラウンドを有する企業が事業を
展開する業界では、製品市場での競合が緩和されて、業界全体の潜在的な収益性
は高くなる。

オ 退出障壁が高いと、製品市場での競合が緩和されて、業界全体の潜在的な収益
性は高くなる。




解答解説

適切なものは イ

ア 業界の成長率が高いと、製品市場での競合が激化して、業界全体の潜在的な収
益性は低くなる
x:業界の成長率が高い為、競合が増えても市場が拡大する為、収益性は低下し
ない。

イ 顧客側で生じるスイッチングコストが高い業界では、製品市場での競合が緩和
されて、業界全体の潜在的な収益性は高くなる。
◯:適切である 

ウ 固定費が高い業界では、製品市場での競合が緩和されて、業界全体の潜在的な
収益性は高くなる
x:固定費が高い業界では、それぞれの固定費回収の為に競争が激化し、値下げ
等が起こりやすく、収益性は低くなる。

エ 事業戦略の方向性という点で、多様なバックグラウンドを有する企業が事業を
展開する業界では、製品市場での競合が緩和されて、業界全体の潜在的な収益性
は高くなる
x:多様なバックグラウンドを有する企業は、多角化でのシナジー効果を生かし、
市場を拡大する為、競争は激化しやすくなる。

オ 退出障壁が高いと、製品市場での競合が緩和されて、業界全体の潜在的な収益
性は高くなる
x:退出障壁が高いと、製品市場での競争は激化し、業界の収益性は低下する。


0 件のコメント :

コメントを投稿